2016年3月5日土曜日

依存心と独立心、このふたつは矛盾しない

「依存心と独立心、
つまり、他人をあてにすること
と、自分に頼ることー

この二つは一見矛盾したもののように思える。
だが、両者は手を携えて進んでいかねばならない」
と、イギリスの詩人、ワーズワースは言う。


このことは、人という文字からも
よく解ることである。

人という文字は、二本の棒で 
支えあっている。

どちらか一方が、倒れると、
両者が倒れる。


また、「情けは、他人のためならず」とも、
言う。

「巡りめぐって、自分に帰って来る」
ということではなくて、
他人を助けることが、
自分を助けることに、つながる。

人が社会的存在である以上、
何らかの形で、他人に育てられる。

何んらかの形で、教えを受ける。

それらのことの「恩返し」が、
他人に「情けをかける」ことで、
可能となる。


また、親友というものは、
人にとっては、「宝物」である。

特に、「心友」ともなれば、
一生の宝物、と言える。

助けられ、助ける。
支え、支えられる。

けっして、不名誉なことではない。

このような友を、一人でも得たなら
それだけで、その人の人生は、
大成功と言える。

独立心は重要だが、時として
「独善的人間」を生み易い。

そういう時期に、頼りになるのも、
親友=心友 である。


1 件のコメント:

satoru Kinugawa さんのコメント...

何かと強調されやすい独立心ですが、そればかりが先行すると、「鼻持ちならぬ」人物になりかねません。
独立心と依存心、この両者の兼ね合いが大切である、と思います。