2014年4月25日金曜日

麻生副総理が、オバマ大統領を「無能」呼ばわり、する。(改題)

                         (212)
麻生副総理の「麻生節」が、また、出た。

毎日新聞は、

「環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の日米協議をめぐり、麻生太郎副総理兼財務相は25日の閣議後記者会見で、「(米国の)中間選挙まで答えは出ないだろう」と述べ、11月に予定されている米国の中間選挙前での妥結は難しいとの見解を示した。麻生副総理は「(答えを)出せるほど、国内でオバマ大統領が全部まとめきれるほど今は力がないだろう」(毎日新聞  4月25日 11時31 より)

と述べた、と伝えた。

これに対し、

「菅義偉官房長官は25日午前の記者会見で、麻生氏がオバマ大統領について「まとめる力がない」と評したことを「あり得ないと思う」と強く否定。「(発言の)全体をみればそんなことは言っていないと思う」と擁護した」   (同じく、毎日新聞の記事による)

と言う。

相も変らぬ、安倍内閣の閣僚らによる「失言」、菅官房長官による、苦しい「火消し」の構図が続いている。

これは、麻生副総理自身の問題ではなく、安倍総理自身の指導性が問われる、ものでもある。
何よりも、時期が悪い。
この23日に、大統領を、国賓として迎えたばかりの時ではないか。

それを、オバマ大統領が飛行機に乗って、日本を離れたとたんに、「毒づく」など、後ろからいきなり「切りつける」に等しい行為である。

「政治家としてどうだ」、と言う前に、麻生氏の、「日本男児」としての精神を疑う。

昨日は笑顔で迎えておきながら、今日は相手を悪く言う、など、人間としての誠意を無くしている、としか言いようがない。

政治家と言えども人間である。
何よりも、まず人間同士である、と言う認識が、大事であろう。

人間として、「信を置けない」ものと、どうして、交渉をすることが出来ようか。
このような態度であれば(TPPの交渉に当たっている政治家がそうだと言う訳ではないが)、まとまらなくて、当然である。

麻生副総理が、米国を代表する大統領を誹謗し、それを、菅官房長官が「誤解である」と言いくるめ、安倍総理が、この発言に対して何も言及しないのは、日本の「安全保障」上、ゆゆしき問題、であろう。

麻生氏は、先の「ナチス発言」で、本当に懲りたのではなかったのか。
あの時、安倍総理が、「目をつむった」こと、が、今日の事態を引き起こした、と言えると思う。
総理の責任は重大である。
麻生氏は、仮にも、副総理、と言う地位にある。
地位の重要性が理解できているのか。

麻生氏は、この事が、本当に理解できているのか(どうも解っていないようであるが)。

「理解していない」としたら、それこそ、日本の安全保障上の大問題である。
自国の国益を考えもしないで、軽率にも、事もあろうに記者会見において、このような事を述べるなど、「狂気の沙汰」である、としか言いようがない。

これでもまた、安倍総理が、麻生氏の更迭を決意しないのなら、昨日の共同宣言は、欺瞞に満ちたものとなるであろう。

いつまでも、こんなことを繰り返しているようだと、いつまで経っても、日本における政治家の地位は、向上しないであろう。

日本の国民からも、世界の人々からも、「笑いもの」にされ、信用されないであろう。

         (参考にしたサイト)
毎日新聞

(追記  麻生氏のこの発言は、厳密には、オバマ大統領が離日される前であったようですが、
大筋では、変わらないと思います。

ですが、赤字にした「飛行機に乗って、日本を離れたとたんに」と言う箇所は、取り消します。
2014/4/26  7時36分)